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第39回・黒川放浪
●2005年9月24日
●秋田市中心部→秋田市外旭川→秋田市金足黒川→秋田市下新城
 
気・が・つけば・・・・♪(午後ティーのCMのあやや調で・・w)
チャリ旅も39回目。秋田市内はもうすべて行きつくした。
ま、行っていないといえば、
市内の砂利林道や岩見三内の奥、雄和の奥くらいである。

副部長から私に連絡が入ったのは11時過ぎだった。
「今、ひま?」「あぁ、暇ですよ。」
いつもの如く単調な会話である。
しかし、この二人がチャリ旅を決行するまでは莫大な時間がかかった。
何故って・・・?

この日ほどチャリ旅に行きたくなかった日は、少なくとも過去にはなかった。

からである。かなり複雑に言いまわしているが、要約すると。
行きたくなかった・・・(・。・)以上。
しかし、副部長がどうしても行きたいと「顔」に書いてあったので仕方なく向かった。
しかしながら、チャリにまたがっても気分は晴れるどころかBLUEになるばかりである。
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住宅地泉界隈を走って・・・(秋田市泉中央4丁目)

天徳寺のガード下から、外旭川水口を経由して外旭川中学校に行った。
ここには「二ッ森」という小高い丘があるのだ。(今まで来たことがなかった・・・
かの菅江真澄も太平登山の折に訪れている。
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名勝「二ッ森」(秋田市外旭川梶ノ目)

後日、レポート化するつもりである「秋田の森」のためにも重要な参考になった。
ご存知、市内には数字のつく森が多い。
兼ねてより、訪れたかった二ッ森を訪れて、私は非常に満足した。
もう、帰る気でいたが、副部長がどっか行きたいというので、先を急いだ。

笹岡集落から、家ノ前、秋田北インターへと抜け、かの有名な「五百刈沢トンネル」を堪能しようとした。
しかし、あまりの急登やとんぼの多さのため撤退。三度目の敗退であった。
県道231号線から上新城中集落へと出て、上新城入り口の交差点に出た。
直進すれば五十丁、右折すれば添川、左折すれば昭和という青看が登場した。
恒例の押し問答が続いて左折することに決めた。
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県道41号線の山越えと副部長(秋田市下新城青崎)

下新城下小友からすこし山を越えて、金足吉田の交差点に出た。
この交差点を右折し、今最も交通量の多い「県道112号線」を北上した。
県道112は広域農道の誕生により一気に交通量が増した。
農作業用のトラックしか通らない田舎道を乗用車や大型トラックが走っている。
我々は片田の集落を眺めながら一本道を黒川に向けて走った。
 
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轌町?(秋田市金足黒川)


私は副部長に問題を出した。いったいこの地名なんでしょう。

「轌町」

私の場合、何回もこの辺りを探索してるので知っていた。(チャリでは初だが。
ヒントとして「そのまんま読めばいい・・・!!」と言ってみた。
すると副部長、何を血迷ったか、

「くるまゆきまち」

一瞬、失笑の笑みが顔に出てしまった。そのまんまってオイ・・・・w
雪の上を走るもの「そり」だろ「そり」・・・・w
正解はそりまち。(決して反町ではない・・・wII)

黒川の集落に入ったのが4時過ぎ。
黒川は戦国末期、浦城主(秋田県八郎潟町)の三浦氏が落ち延びた村である。
現在も黒川の三浦姓は極端に多い。三浦家住宅は市指定文化財であり、
その土間の広さは県内最大とか。
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黒川の町並み(秋田市金足黒川)

馬踏川を渡り、バスの終点地、内畑を過ぎ、最奥に行った。
山にこだまする「ギーコ、ギーコ」という音。
一瞬、誰か修行でもしているのかとでも思ったが、
そう、黒川油田である。
市内でも八橋油田や外旭川や上新城道川にも油田があるが・・・
この黒川油田の規模に圧倒された・・・!!
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黒川油田(秋田市金足黒川)

この黒川の先には「黒川林道」「畑ノ沢林道」と続いて仁別に抜ける市内最長林道のコースや、
アンプカ沼を抜けて小友館跡に抜け下新城下小友に抜けるコース。
さらには、ライダーにはおなじみの五城目町富津内に抜ける「五秋林道」がある。

そう、決して黒川は最奥ではない。
山を越えれば集落があり、道は何処までも延々と続いているのである。
俎山、館山(小友館跡)、駒頭ノ森など、低いながらも美しい山々。
馬踏川が流れるその光景は、まさしく昨年の小又郷そのものであった。
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秋の北出羽は美しい。

さて、今日の旅はこれで終わりである。
もともと、このチャリ旅をレポート化する気は毛頭なかった。
しかし、黒川油田に感動した私は、本当に今日、
チャリにまたがって正解だった・・・・

チャリ旅の原点を見つめた旅であった。

・追伸
最近三日に一回、後輪の空気が抜ける怪奇現象に悩まされてる私である。
パンクともいえない。なぜなら黒川まで35キロほどの道を走ったからである。
これはパンク修理をしたほうがいいのだろうか・・・・・
悩みどころである。
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公開日   2005年9月24日
最終更新日 2020年4月2日
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